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図2−1−8 仙台市民の行動の種類別平均時間の大都市平均との比較

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資料:1991年「社会生活基本調査」(総務庁)
注:平日(月〜土)、男女計。

 

仙台市が大都市平均より長い3次活動の内訳は「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」の視聴・購読時間が8分、「趣味・娯楽」の時間が3分、「交際・付き合い」の時間が3分、「休養・くつろぎ」の時間が2分、「スポーツ」を行う時間が2分、「受診・療養」の時間が1分それぞれ長くなっている。特に「交際・付き合い」時間は大都市で最も長くなっており、「スポーツ」の時間は横浜市、福岡市と並んで最も長い都市の一つとなっている。逆に大都市平均より短いのは「学習・研究」の時間だけで3分短くなっている。
今後、労働時間の短縮がより進むこと、あるいは家事の外部化、学校教育および受験学習等の改革、介護や保育の社会化などによって、総体的に自己決定による余暇等自由時間は21世紀初頭にかけて増えてゆくものと考えられているが、仙台市では既にその傾向が大都市平均に比べて、若干進んでいることがうかがえる。
仙台市民の生活行動時間を、実際行動した者の「行動者平均」で大都市平均と比較してみると、行動内容で様々な違いを知ることができる。例えば、仙台市民は「受診・療養」の時間が3時間21分と、大都市平均の2時間24分より57分長いこと、「スポーツ」をしている時間も2時間28分で、大都市平均の1時間58分より30分長く、さらに「趣味・娯楽」に費やしている時間も、2時間35分と大都市平均の2時間24分より11分長いことがあげられる(図2−1−9)。そして、これをさらに追求すると、「受診・療養」時間と「スポーツ」の時間は、それぞれ他の大都市よりも仙台市だけが飛び抜けて長く、「趣味・娯楽」時間は北九州市についで長い。逆に、仙台市は大都市のなかで高齢化率が低いことを反映してか、「介護・看護」時間が、大都市平均の2時間20分より26分短くなっている、などが市民の現在の生活行動時間の特性として把握することができる(図2−1−10)。

 

 

 

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